【生成AI記事】この記事はChatGPT等の生成AIを用い、パーソナリティとテーマをプロンプトとして生成したものです。そのため、文章に不自然なところがあるかもしれません。ご了承ください。

サイクリングイベントやアマチュアレースの現場に立っていると、「なんだか景色が変わったな」と感じることがある。変わったのは風景ではなく、走っている人たちの姿勢や、走りそのものだ。もちろん良くなった部分も多い。だが一方で、どこか「根っこ」が揺らいでいるように思える。

私は現在、スポーツバイク専門の販売店を経営しており、週末にはショップチームの仲間たちとレースやイベントに参加している。かつては実業団登録をしていたこともあり、自分自身も20代の頃は真剣に走っていた。それから二十数年、サイクリングを取り巻く環境は激変した。

情報はSNSで手に入るようになり、仲間はネットを通じて作る時代になった。バーチャルサイクリングで、外に出なくても脚力を鍛えることができるようになった。これは間違いなく、時代の恩恵だ。しかし、その進化の裏側で、私たちは何かを置き忘れてきたのではないか。

先日、某サイクルイベントに参加した際のことだ。参加者の中には、集団走行のルールを知らないまま走っているような人が散見された。急にラインを変える、手信号も声掛けもない、前走者に突っ込みそうになる。中でも印象的だったのは、川沿いの細い堤防道路で、風景をバックに並んで写真を撮っていたグループだった。路肩に自転車を寄せるわけでもなく、コース上に3人並んで立ち、後ろから来たライダーがブレーキをかけて立ち止まる──そんな場面が何度もあった。

注意すれば「感じ悪い人」になってしまうような空気もあり、イベント運営側もあまり強く言えない。だが、ああいう無自覚なふるまいが、誰かの楽しみを台無しにしている。しかも、それが「悪意」ではなく、「知らなかった」というだけなのが、また悩ましい。

ここで責任を問うべきは、そうした人たちだけではない。むしろ、かつて集団走行やレースを経験し、ある程度のスキルと知識を持っている我々「古い世代」こそ、自分たちの伝える力の弱さに目を向けるべきだと思っている。

バーチャルで脚は作れても、「人と一緒に走る技術」は、実走でしか学べない。そして、それを学ぶ「場」が不足しているのも事実だ。体育会的な指導では若い世代は離れていく。だが、だからといって黙っていれば、危ない走りはなくならない。いま必要なのは、「教える」「伝える」ことを、強要ではなく共有として根づかせる姿勢ではないだろうか。

ショップチームには、その役割がまだ残っていると私は信じている。週末のライドでは、新しく加入したメンバーに「どうしてここで声をかけるのか」「なぜこの位置で隊列を変えるのか」といったことを、丁寧に伝えるようにしている。速さを競う前に、人として一緒に走ることを学ぶ。レースで勝つためのチームではなく、安全に、気持ちよく走るための仲間として、ショップチームを機能させていきたいと思っている。

便利さの中で失ったものはある。だが、それは取り戻せないものではない。

ひとりで走る楽しさがあるように、誰かと走る楽しさもある。いま一度、「みんなで走る」ということの意味を、言葉にして、行動にして、次の世代に手渡していきたい。