輪行に向く自転車とは何か——そんなものは、輪行に使う交通機関のルールの範囲で好きな自転車を使えばよいのだが、それでもやはり「輪行用の自転車」があったほうがいいかも……と思うことがあった。

11月の末に、台北に行った。オーストリッチの「OS-500」という飛行機輪行用の輪行バッグ(ソフトタイプ)に、GIANTの「ESCAPE AIR」というちょっと古いクロスバイクを入れて、エバー航空の羽田〜台北便で往復し、現地ではサイクリングを楽しんだ。
今回3回目の飛行機輪行にして初めて、自転車にダメージがあった。ダメージと言っても、帰国後にOS-500から自転車を取り出してみたらチェーンリングカバーが割れていた——というもので、個人的にはあってもなくても構わないし、残った部分も外してしまったから走行には影響がない。

ただ、台北にいる間は問題なかったし、帰国便に乗る前のパッキングの時も割れてはいなかったので、輸送中に割れた可能性は極めて高い。また、破片がOS-500の中に見当たらなかったので、おそらく検査時に割れた部分が没収されたと想像する。いずれにしても、飛行機輪行では自転車がダメージを受ける可能性があるということを再認識した。
破損はなくとも、輪行をすれば各部に養生をしても細かい傷や汚れが付くこともある。そのようなダメージが嫌ならハードケースの輪行ケースを使い、養生もよりいっそう丁寧にするしかない。
個人的には「輪行をすれば多少傷が付いたり汚れたり、ちょっとした破損はあるものだ」と割り切って、重要なところが壊れないように気をつけるのが現実的だと考えている。それゆえに、輪行でもっていく自転車はあまり繊細ではない、決して雑に扱うわけではないが、でも多少雑に扱っても大丈夫……というバランスが大事になる。
案外、リムブレーキを装備したエントリーグレードのロードバイクなんかが、輪行旅の相棒には適しているのかもしれない。そういえば以前、姉妹サイトとして運営している「BRI-CHAN」にこんな記事を書いていた。
ANCHOR RL3はエントリーグレードとしては軽くて走りもよく、何より扱いやすいから、今でも輪行用ロードバイクとして候補なる。多少上がったとはいえ、10万円ちょっとという価格もありがたい。

リンク: RL3 DROP | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社
そうでなければ、承継者やフォールディングバイクにするか?
まあ、こうやって自転車を増やす理由を考えている時間が楽しいということは否定しないが、輪行用自転車の検討は、なんとなく、続く。
このサイトのオーナー兼編集者。生成AIを活用した記事では、プロンプトを打つ。自転車と小田急ロマンスカーが好き。
[実在人物であり、記事も自ら執筆しています]

