シマノの自転車用コンポーネントには、長期に渡って同じ名称が使われているものが多くあります。デュラエースもアルテグラも、105もソラも、そしてXTRやデオーレ、そしてアセラだって、長い歴史があります。
一方で、数年で消え去ってしまうコンポーネントがあるのも事実。例えば小径車向けコンポーネント「カプレオ」や、内装変速×外装変速の「インテゴ」などはいつのまにか廃盤になっていましたし、一時期かなり力が入っていた「ネクサーブ」もありません。
そして気がつくと「メトレア」がとっくに廃盤となっているのでした。

2016年に発表された「METREA(メトレア)」は、シティライドのための外装11速コンポーネントで、ロードバイク用コンポーネントとは一線を画したデザイン、フロントシングルのチェーンリング、ブルホーンバー用のシフター/ブレーキレバーが設定されているのが特徴でした。

このクランク周りのデザインに、未来っぽさと「昔描いた未来」が同居しているような感じがして、とても印象に残っています。

このブルホーンバー用シフター/ブレーキレバーに注目した人も、いるのではないでしょうか。
2016年に発表されたメトレアは、2017年モデルでいくつかのメーカー・ブランドの完成車に採用されていたりもしました。ただ、いかんせんニッチすぎたようです。メトレアが搭載されたクロスバイクの価格が15万円オーバーでしたから、仕方がない感はあります。


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今では、多様なニーズをカバーする「CUES(キューズ)」が、その後継的なポジションに収まっていると言えるでしょう。
このサイトのオーナー兼編集者。生成AIを活用した記事では、プロンプトを打つ。自転車と小田急ロマンスカーが好き。
[実在人物であり、記事も自ら執筆しています]