「山岳ステージにエアロロード」と聞いてあのバイクを思い出す


ツール・ド・フランスの山岳ステージでは、軽量なヒルクライムバイクが使われるという思い込みがあります。

しかし、山岳ステージであっても、そのコースプロフィールによってはエアロロードが選ばれることもある——「VELO」に、そんな記事が掲載されていました。

情報源: Why Riders Chose Aero Bikes for the Tour’s First Mountain Stage- Velo

タデイ・ポガチャルやヨナス・ヴィンゲゴーが、ツール・ド・フランス 2025の第10ステージ()で使用したのはエアロロードバイク、つまりCOLNAGO Y1Rsであり、Cervélo S5でした。それぞれ、COLNAGOにはV5Rs、CervéloにはR5というクライミングが得意なバイクがあるにも関わらず。

記事のポイントは次のとおりです(生成AIで要約したものをリライト)。

ツール・ド・フランスのプロサイクリストが、軽量なヒルクライム用バイクではなく、エアロバイクを選択する理由について解説しています。

主なポイントは以下の通りです。

  • 空気力学と重力の分岐点: 急な上り坂では重力が主な抵抗ですが、速度が上がると空気力学がより重要になります。記事では、FTPが6W/kgのライダーの場合、勾配が6%未満であればエアロロードバイクの方が軽量なクライミングバイクよりも速いというBianchiのデータが引用されています。
  • ステージの勾配分析: 2025年ツール・ド・フランス第10ステージのルートを分析した結果、6%を超える勾配の区間は全体の4.24%に過ぎず、エアロロードバイクがステージ全体でより賢明な選択であることが示されています。
  • UCI規制の影響: UCI(国際自転車競技連合)の規制により、バイクの空力形状と最低重量6.8kgの制限が設けられています。これにより、メーカーは空力性能と軽量性を兼ね備えた「オールラウンド」なバイクを開発するよう促され、エアロロードバイクとクライミングバイクの性能が収束していると述べられています。現代のエアロロードバイクは、ほとんどの上り坂で速い十分な軽さを持っているため、山岳ステージでも引き続き使用されているとのことです。

『FTPが6W/kgのライダーの場合、勾配が6%未満であればエアロロードバイクの方が軽量なクライミングバイクよりも速い』

だいぶ前に、どこかで聞いた覚えがある。

記憶をたどってみると——これです。

photo_インターテック

Cannondaleの「SystemSix」。

2018年に発表されて7年が過ぎており、存在感があるとは言い難いが、カタログ上は現行モデルである、エアロロードバイクのSystemSix。

2018年に撮った写真がありましたが、今見てもかっこいいエアロロードバイクです。

このSystemSix、実は当初から『6%までの勾配であれば軽いだけのクライミングバイクよりも速く駆け上がることができる』と謳われています。

最速で駆け上がる – 6%までの勾配であれば軽いだけのクライミングバイクよりも速く駆け上がることができる(ライダーのパワーウェイトレシオによって異なる)。グランツールに立ちはだかる山岳ステージでも平均勾配は7~8%程度。

情報源: SystemSix | レース | ロードバイク | Cannondale

製品名と関連づけて「6」という数字が強調されている面はあると思いますが、この頃から、エアロロードバイクのオールラウンド性は訴求されていたんですね。

リンク: Y1Rs|COLNAGO コルナゴ

リンク: 商品一覧 – Cervélo | サーヴェロジャパン オフィシャルサイト | 東商会