サイズ展開が寂しいけれど – サイクリストが求める要素を高次元で融合したCannondaleの新型Synapse


Cannondale(キャノンデール)から、エンデュランスロードの新型「Synapse(シナプス)」が発表された。見た瞬間、かっこいいと思った。

もうだいぶ昔の話になったが、初代シナプスはキャノンデール初のカーボンバイクとして登場した。日本ではなんだかんだ言ってレースモデルが好まれるので、エンデュランス色が強いシナプスは「2番手」といったイメージではある。しかし、モデルチェンジを重ねるたびに、どんどん魅力が増しているのも事実だ。

過去のシナプスについては下記の記事(英語)で少し触れられている。

情報源: Cannondale Synapse Can Run Your Electronics from One Battery and Has Room For Snacks – Bikerumor

CyclingEX Classicにも、過去の紹介記事がある。

さて、このたび発表された新型シナプスの特徴を簡単にまとめると、下記のとおり。

エアロ性能と快適性の両立

photo_Cannondale

「SuperSix EVO」の設計を取り入れ、空力性能を高めつつ、従来モデルよりも快適性向上を実現している。

42mm幅タイヤ対応で多様な路面を走破可能

photo_Cannondale

タイヤクリアランスが拡大され、最大42mmのタイヤに対応。これにより、舗装路だけでなく、未舗装路やグラベルライドにも適応し、オールロードバイクとしての性能が強化されている。

SmartSense 2.0の搭載

photo_Cannondale

最大800ルーメンのフロントライト、Garmin Variaレーダー一体型テールライト、最大24時間稼働の着脱式バッテリーを備えた「SmartSense 2.0」を搭載。安全性と利便性が向上してい

統合型ストレージ「StashPort」

photo_Cannondale

ダウンチューブには「StashPort」と呼ばれる収納スペースが設けられ、ツールやスナック、レインジャケットなどを収納可能です。また、このスペースにはSmartSenseシステムのバッテリーも搭載され、ライトやレーダー、そして電動変速システムへの電力供給を一元化している。

※発表時点でSmartSense 2.0を搭載しているのは最上位モデルのみ

というわけで新型シナプスは、エアロ性能、快適性、収納機能、電動システムの統合など、現代のサイクリストが求める要素を高次元で融合したエンデュランスバイクと言える。長距離ライドやバイクパッキングなど、幅広いシーンで活躍が期待できる。

モデル展開は下記のようになっている。

Synapse LAB71 SmartSense:2,288,000円
Synapse LAB71 Frameset:680,000円(フレームセット)
Synapse Carbon 1:1,295,000円
Synapse Carbon 4:670,000円
Synapse Carbon 5:490,000円

Synapse LAB71 SmartSense photo_Cannondale

最上位グレードで200万円越えの「Synapse LAB71 SmartSense」はさすがに、個人的には手が届かない。

Synapse Carbon 4 photo_Cannondale

しかし、SmartSenseはなくとも「Synapse Carbon 4」なら買える!色もかっこいいし!

——と思ったものの、悲しい事実を発見。

キャノンデールのWebサイトより

筆者の適正サイズは、従来のシナプスなら「56」だ。

近年のキャノンデールはサイズ展開が絞られる傾向なので、リンクを開く前から予感はあったのだが、やはり悲しさがある。

ただ、キャノンデールのWebサイトに掲載はないが、LAB71 Framesetには56サイズが設定されている[参考リンク]。うーん、そうか……。

それはともかく、シナプス発売以来、今がもっとも「エンデュランスロード」や「オールロード」といったものへの理解が広まっている時だとは感じる。この新世代のシナプスが日本で成功してくれたら、私はうれしい。

リンク: Synapse | エンデュランスレース | ロードバイク | Cannondale