自転車のチェーンにおける「たすき掛け」、つまり「フロントインナー×リアトップ」や「フロントアウター×リアロー」は良くない組み合わせであり控えるべき——と、よく言われます。実際、この組み合わせだとチャラチャラと異音が生じたりしますしね。

でも、実際のところどうなんでしょうか。
一般的に、たすきがけは以下の理由から「やってはいけない」または「避けた方がいい」とされてきました。
- チェーン・ギアの摩耗が早くなる
チェーンが斜めに引っ張られることで、チェーンリンクやスプロケット歯に過剰な横方向の負荷がかかり、パーツの摩耗を早めるとされます。 - ドライブトレイン効率の低下
チェーンラインがまっすぐな状態に比べて、駆動ロス(チェーンの抵抗や摩擦)が増えるという見解が長く支持されてきました。 - チェーン落ち・変速不良のリスク
チェーンが大きく斜めにかかっていると、変速動作が不安定になりやすく、チェーン脱落の原因にもなります。

これらが「本当にそうなのか?」という疑問は、以前からたびたび話題になっています。最近ですと、海外サイト「road.cc」にこんな記事がありました。
リンク: Is cross-chaining really that bad? Find out what Shimano and SRAM have to say | road.cc
要約すると、
チェーンの「たすき掛け」は、サイクリストの間で長い間議論されてきました。効率を低下させ、摩耗を増加させると主張する人もいます。しかしシマノとSRAMは、一般的なロードライディングのパフォーマンスへの影響は最小限であることを認めています(ないわけでは、ない)。ドライブトレイン技術の進歩により懸念が緩和され、以前考えられていたよりも「たすき掛け」の有害性は低くなっています。
——といったところ。
結構「ないわけでは、ない」というところは重要だと思いますが、まあ避けられない場面もあるし、そこまで神経質になる必要はない、というトーンでまとめられているように感じます。また、当然ですがシマノとSRAMで考え方に違いがあるのも興味深いです。
個人的には、神経質になることもないが、多用するものでもない、と受け取りました。皆さんは、どう受け取りましたか?
このサイトのオーナー。生成AIを活用した記事では、プロンプトを打つ。自転車と小田急ロマンスカーが好き。
[実在人物であり、記事も自ら執筆しています]